みはら.comでは、ストリートビューに登場するおもしろシーンを紹介しましたが、あれから早2年、ストリートビューもだいぶパワーアップして、日本にとどまらず、世界のいろんなおもしろいところに行った気になることができるようになりました。
そんなパワーアップしたストリートビューで行けるおもしろいところを紹介します。
※当初、Googleマップを埋め込んで、そのままグリグリとストリートビューを見てもらおうとしましたが、数が数だけに大変重くなってしまったため、画像に置き換え、最後にストリートビューへのリンクを掲載しています。
海の中
まずは、以前も紹介した海の中です。
公開されているのは、世界最大のサンゴ礁地帯として知られるオーストラリア・グレートバリアリーフのヘロン島、レディー・エリオット島、ウィルソン島や、アメリカ・ハワイのモロキニクレーターとハナウマ湾、海洋生物保護区に指定されているフィリピン・アポ島周辺の海です。泳ぐのが苦手な方もきっと楽しめます。
富士山
世界遺産に登録された富士山もストリートビューで訪れることができます。もちろん、山頂まで登山することができますよ。こちらが富士山山頂です。
公開されたストリートビューは富士山の登山ルートのうち、山梨県側にあるポピュラーな吉田ルートのものです。1合目~山頂までの登山道、下山道、吉田口山頂、火口周囲を巡るお鉢巡りルートの風景をストリートビューで確認することができます。
また、この富士山のストリートビューは、バックパック型の撮影機材「トレッカー」を人間が背負って、実際に歩いて約14,000枚の写真を撮影したとのことです。
軍艦島
長崎港から19 キロの海上にある小さな半人工島の通称「軍艦島」にもストリートビューで行くことができます。
この「軍艦島」は、日本で最初の鉄筋コンクリート造の集合住宅が建てられたところですが、そんなことよりも、廃墟ブームで名前を知った方のほうが多いんではないでしょうか?最近では、映画「007」シリーズにも登場したこともあり、海外からも注目されている島です。
また、1974年の閉山とともに無人島となり、安全性の問題から長らく上陸が禁止されていました。しかし、廃墟マニアの不法上陸が相次いだり、世界遺産登録への動きが起こったりしたため、2009年4月から、見学可能エリアは一部に限られるものの、観光客が上陸・見学できるようになっています。
この軍艦島のストリートビューでは、立入禁止エリアも含め、島全体をバックパック型の撮影機材「トレッカー」を使って撮影したとのことです。
また、無人となった集合住宅内の撮影も行なっており、昔のテレビや瓶がそのまま残されている様子も見ることができます。
それにしても、この軍艦島のストリートビューはかなり複雑ですね。かなり迷子になります。
日本の大学・レジャー施設など
今度のはだいぶ大雑把なくくりの「日本の大学・レジャー施設など」です。というのも、この日本の大学やレジャー施設のストリートビューは、パートナープログラムによって公開されているものだからです。で、ストリートビューのパートナープログラムというのは、
世界中の人たちにご自分の施設を紹介しませんか
Google マップのストリートビューは、世界中の様々な場所を歩行者の視点で 360 度見渡して、まるでその場にいるような体験ができるサービスです。毎日の閲覧回数が数百万回に達するストリートビューの画像。Google マップや Google Earth に表示して、付近の場所から遠くにある場所まで自由に探索できます。レジャー施設、歩行者天国、大学のキャンパスといったユニークな場所を運営されているなら、ぜひストリートビュー チームに撮影をリクエストしてください。ストリートビュー パートナー プログラムでは、チームの撮影スタッフがパートナー様の施設に訪問し、車、トライク、さらにスノーモービルなどで画像を収集いたします。ストリートビューに画像が追加されると、世界中の人たちがパートナー様の施設をバーチャル訪問できるようになります。
ということで、ストリートビューは基本的には公道のみだったので、敷地内までには入りにくかったのを、施設側からのリクエストということで実現させるためのものじゃないかと思われます。
このパートナープログラムのおかげで、かなりの数の施設の中にストリートビューで行くことができるようになりました。カテゴリだけでもこんなにあります。
おそらくいちばん有名なのは、北海道の旭山動物園ではないでしょうか?
白くまもアザラシもちゃんといます。
旭山動物園だけに限らず、レジャー施設・ショッピングモールなんかは、行く前の予習には最適ですね。
山形にある山形大学・東北芸術工科大学のストリートビューも公開されています。
洞窟
ストリートビューは海の中にも進出しましたが、洞窟にも進出しています。
ここは、国内屈指の鍾乳洞「秋芳洞」です。カッパドキアみたいですね。
こちらは、世界遺産にも指定されている石見銀山で最大級の坑道跡「大久保間歩」です。
自然が創り出した洞窟と、人間が造った洞窟を見比べることができます。
アマゾン
そして、アマゾンの様子も見ることができます。今回公開となったのはアマゾン川に注ぐリオネグロ川周辺のリオネグロ保護地区で、一般人は立ち入ることのできない場所です。しかし、現地の環境保護団体「アマゾン保護基金(FAS)」の招待でストリートビュー公開実現したとのことです。
このストリートビューは、5万枚以上の静止画をつないでパノラマ画像を作ったそうで、広大なアマゾン川や木が生い茂る密林、周辺の集落、野生の動物を見ることができます。
カメラレンズにカエルがくっついてるあたりがアマゾンらしさでしょうかね。
NASA
さらには、NASAのケネディ宇宙センターの内部までストリートビューで見ることができます。見学可能な一般公開エリアだけでなく、一部、非公開のエリアも撮影しています。発射管制室、スペースシャトルの打ち上げ発射台「39A」とその頂上付近から見える景色など、約6000以上のパノラマビューが提供されています。スペースシャトルのエンデバー号・アトランティス号も「触れられそうな近さで見ることができる」とGoogleでは言っています。
たしかにさわれそうな気がします。
打ち上げ台では上下フロアの移動も可能で、実際にはなかなか近くで見ることができないようなところも見ることができます。
南極大陸
そして、ストリートビューは南極にもいけます。12ヶ国の国旗が飾られている南極点や、100年前の探検家たち(シャックルトン隊・スコットタイ)の小屋の中などをパノラマ体験できます。
こちらが南極点です。とはいえ、南極点の氷床は1年あたり約10mの速度で動いているため、年々、実際の南極点とずれていきます。
こちらがシャックルトン隊の小屋です。20世紀初頭の南極大陸探検の際に持ち込まれた、当時の薬品や食料、ろうそくや貨物用ソリが、きれいに整頓された状態で保管されています。この小屋は、極地の厳しい環境に数年間程度耐えればいいと、プレハブ木造で作られたそうですが、100 年の時を越え、今でも当時の様子をそのまま残しています。
こちらはスコット隊の小屋です。2009年にこのスコット隊の小屋から、バターが2個、当時のまま発見されたそうです。
そして、 ロス島ロイド岬にあるアデリーペンギンの群生地にも行くことができます。
このストリートビューがなければ、南極に行くことなんて一生ないと思いますね。そういうところにもいった気になれてしまうのがストリートビューのすばらしいところですね。
おまけ:Googleのデータセンター
Googleってすごいなって思うのが、こんなところまで公開してしまうところです。ノースカロライナ州にあるデータセンターをストリートビューで公開しています。ただし、セキュリティの関係上、データセンター内部のどこでもいけるわけではありませんが、従業員でもごく一部しか入れないというサーバフロア内を歩きまわることもできます。
ストーム・トルーパーがサーバを守っています。足元には、R2-D2もいます。
ドロイドもいます。