妊娠8ヶ月を迎えた妻が、最近よく「足がむずむずして眠れない」というのです。
このむずむずの原因はなんなのか、対処法があるのか調べました。子どもだけでなく、妻のケアも忘れないのがイクメンですからね。
足のむずむずの原因
この足のむずむずは、むずむず脚症候群と呼ばれ、妊婦の5人に1人(20%)がかかってしまうようです。このむずむず脚症候群の原因を紹介します。
鉄分の不足でむずむず
この足のむずむずは、原因がはっきりとはわかっていませんが、主に血液中の鉄分の不足によって起こります。特に、妊娠中は鉄分が不足しがちになるため、足のむずむずも起こりやすくなります。
鉄分が不足することにより、脳内でドーパミンを作成できなくなり、ドーパミンの濃度が下がってむずむずしたり、知らないうちに脚が動いてしまったりするのです。
遺伝的な要因でむずむず
むずむず脚症候群は遺伝することがわかっています。親がむずむず脚症候群の場合、約50%の確率で子どもに遺伝すると言われています。
よって、自分がむずむず脚症候群の場合、子どもが将来むずむず脚症候群を発症する可能性があることを知っておいてください。
この遺伝によるむずむず脚症候群の場合、鉄分の不足とは関係なくむずむずします。
他の病気との関連でむずむず
いろいろな体の病気によって起こる続発性むずむず脚症候群というのもあります。その続発性むずむず脚症候群の原因となる病気には、鉄分の不足の他に
- 葉酸欠乏
- 糖尿病
- 慢性腎不全
- パーキンソン病
- 関節リウマチ
- 下肢静脈瘤
- ガン
- 高コレステロール血症
などがあります。これらの病気も鉄分の不足と同様に、ドーパミン濃度が低下するため、足がむずむずしてしまうということです。
むずむずを解消する方法
ものすごくストレスになる足のむずむずを解消する方法を紹介します。
まずは足のマッサージ
症状が軽い場合ですが、寝る前に足のマッサージやストレッチをすると症状が和らぐことがあります。また、お風呂で足を温めたり、温湿布や冷湿布を貼ることも、効果が見られるケースがあります。
運動量を増やす
むずむず脚症候群は脳内のドーパミン濃度の低下が主な原因です。運動をすると、脳内のドーパミンの分泌を助ける物質が分泌されるので、運動をすることによって症状が和らぐことがあります。
鉄分をとる
脳内のドーパミンの生成を助ける鉄分をたくさん摂取しましょう。食品からでは補いきれない場合には、サプリメントの併用も考えていきましょう。
鉄分を多く含む食品は、
- レバー
- 貝類
- 小松菜
- 枝豆
- 海藻類
- 納豆
等です。毎日の食事にうまく取り入れましょう。